本校では、3年制ダブルスクール・4年制ダブルスクール・5年制ダブルスクール・6年制ダブルスクール(別々で入学)の4パターンから選択することができますが、私のおすすめは「4年制ダブルスクール」になってきます。
ダブルスクール制度を利用するうえで、4年制ダブルスクールと3年制ダブルスクールのどちらかで悩まれる方が多いです。どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらか良いというのは一概には言えないのですが、過去のダブルスクール制度を利用した学生さんをみてきた経験から、4年制ダブルスクール制度の方が万人受けしやすいと考えています。
▼4年制ダブルスクールと3年制ダブルスクールの比較
| 4年制 | 3年制 |
学費総額 | 690万円 | 660万円 |
在籍期間 | 4年間 | 3年間 |
単位認定の数 | 多い | 少ない |
勉強面の負担 | 軽い | 重い |
国家試験 | 2年に分けて受験 | 1年で2回受験 |
3年制ダブルスクールの場合、学費が最も安価になり、在籍期間も最短の3年間になってきます。
3年間で資格を取得したのちに、柔道整復師+鍼灸師として働くことができるため、経済面でのメリットはとても大きいです。反面、勉強面での負担はかなり大きくなってきます。学生期間中は期末試験がほぼ同じタイミングで実施されますし、国家試験も同じ年度に受験しなくてはなりません(鍼灸国家試験の1週間後に柔道整復国家試験があります)。同じ時期に同じような内容をそれぞれの学科の授業で行うため、予習・復習を強制的に行うことになりますので、3年制ダブルスクールの学生さんは成績が良くなる傾向がありますが、それに見合った大変さはあると思います。
4年制ダブルスクールの場合、3年制ダブルスクールよりも学費総額が30万増え、在籍期間も1年多くなってしまいますが、無理なくダブルスクール制度を利用できるのは4年制ダブルスクールのメリットになってきます。1年間ずらして別学科に入学することになるので、先の学科で取得した単位が次の学科の単位認定となることが多く、3年制ダブルスクールよりも出席しなくてはいけない授業の数、合格しなくてはならない試験の数が減ってきます。国家試験も1年ずらして受験することになるため、それぞれの国家試験に集中して臨むことが可能になってきます。
それぞれにメリットとデメリットがありますが、総合的なバランスに優れているのが4年制ダブルスクールだと考えています。なお、4年制ダブルスクールを利用する場合、先に「柔道整復科」へ入学した方がよいと思います。先に柔道整復科に入学した場合、4年目の学生期間は、鍼灸科の3年生と柔道整復師1年目として過ごすことになります。本校のはり・きゅう科の授業は午前中に実施していますので、午前中は、はり・きゅう科3年生として学校に通い、午後~夜にかけては柔道整復師として正社員勤務することが可能です。また、柔道整復科へ先に入学した方が単位認定科目の数も増えますので、4年制ダブルスクールの場合は「柔道整復科」から先に入学することをおすすめします。