スポーツトレーナーになる夢を実現するには?国家資格と進路選びがカギ!
「スポーツに関わる仕事がしたい」「ケガを治せるトレーナーってかっこいい」
そんな想いから“スポーツトレーナー”を目指す人が、今どんどん増えています。
とくに近年は、アスリートのケガや身体の不調にしっかり対応できる「医療の知識と技術を持ったトレーナー」が強く求められる時代。リハビリ、ケガの予防、パフォーマンス向上など、サポート内容もどんどん幅広くなっています。
そうした中で注目されているのが、柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師などの国家資格。
これらの資格を持つことで、トレーナーとして活躍できるフィールドが一気に広がります。
このページでは、スポーツトレーナーとして活躍するために、なぜ医療系国家資格が必要なのか?
そして、どの資格を選び、どんな学校で学ぶのがベストなのか?を、ていねいに解説していきます。
🌟 目次|スポーツトレーナーになるには?国家資格と進路の話
- 多くの医療系国家資格をもつ教員が徹底解説!
- スポーツトレーナーってどんな仕事?
- スポーツトレーナーに必要な知識と資格
- 柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の仕事内容とちがい
- あなたはどのタイプ?トレーナーを目指す3つの進路パターン
- 資格の組み合わせが“現場力”を高める!
- 資格別 × スポーツ種目別 マッチング表
- ダブルライセンスという選択肢
- なぜ東京医療福祉専門学校が選ばれているの?
- よくある質問Q&A
- まとめ|「資格」と「進路」があなたの夢を本気にする
- 1.多くの医療系国家資格をもつ教員が徹底解説!
―― 教員紹介――
こんにちは。
東京医療福祉専門学校で教員をしている、坂口雅明(さかぐち まさあき)と申します。私はこれまでに、柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師という4つの医療系国家資格を取得してきました。
さらに、それぞれの専任教員資格も取得し、今はこの学校で、スポーツトレーナーや治療家を目指す学生の指導に携わっています。ケガをきっかけに、「支える側」へ
実は私も、高校生の時はバスケットボール部で全国優勝を目指していた選手のひとりでした。
強豪校での練習はとても厳しく、当時は体の不調やケガを抱えていても、休めない環境がありました。その結果、ある日ついに大きなケガをしてしまい、プレーを続けることができなくなったんです。
この経験から強く思ったのが、
「自分と同じように苦しんでいる選手を救える人になりたい」
ということでした。その思いを原点に、医療系国家資格の取得と、スポーツ現場でのトレーナー活動をスタートさせました。
バスケットボールの専門トレーナーとしての実績も
バスケットボールに青春をかけてきた経験を活かし、私はバスケ専門トレーナーとして現場で活動してきました。
これまでに、
- 日本大学女子バスケットボール部
- 法政大学女子バスケットボール部
- 複数の高校バスケットボール部
のトレーナーを歴任。
プロバスケットボール選手に対しても、個人契約という形でコンディショニングやリハビリをサポートしてきました。
資格は「スタートライン」にすぎません
スポーツの現場では、ケガの応急処置だけでなく、コンディション管理、トレーニング指導、リハビリやメンタルサポートなど、求められる役割が多岐にわたります。
正直に言うと、資格を取っただけでは通用しない場面も少なくありません。
だからこそ、現場で本当に役立つ実践的な知識と技術をしっかり身につけることが重要なんです。本気で夢を追うあなたを、全力で応援します
- 「スポーツに関わる仕事がしたい」
- 「ケガをした選手の力になりたい」
- 「人の役に立てる仕事って、かっこいいと思う」
そんな気持ちが少しでもあるなら、私は心から応援したいと思います。
私自身、ゼロからスタートし、ここまで来ることができました。このページを通して、
「自分にもできるかもしれない」
そう思ってもらえたら嬉しいです。
- 2. スポーツトレーナーってどんな仕事?
「かっこいい仕事」だけじゃない。選手にとっての“縁の下の力持ち”
スポーツトレーナーと聞くと、どんなイメージがありますか?
「プロ選手のそばでサポートしている人」
「ケガした選手をケアする人」
「かっこいいユニフォームを着て現場にいる人」たしかに、どれも正解です。でも実際の仕事はもっと幅広くて、もっと深いんです。
スポーツトレーナーは、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように、体と心の両方をサポートする“縁の下の力持ち”のような存在です。
具体的にはこんな仕事をします
スポーツトレーナーの仕事は、大きく分けて以下のようなものがあります。
ケガの応急処置やリハビリサポート
→ もし試合中にケガをしてしまった選手がいたら、その場での処置や、リハビリの計画を立てて回復までサポートします。コンディショニング管理
→ 練習や試合前に選手の体調や筋肉の状態をチェックして、ストレッチやケアを行います。パフォーマンス向上のトレーニング指導
→ 筋力アップや柔軟性向上のためのトレーニングを考え、選手一人ひとりに合ったメニューを作成・指導します。メンタル面のケア
→ ケガの不安、プレッシャー、不調など、選手の心のサポートも大切な役割です。
活躍の場は、スポーツだけじゃない
スポーツトレーナーの活躍の場は、プロチームや大学・高校の部活動だけではありません。
- 整骨院や鍼灸院でリハビリやケアを行う
- 高齢者の運動サポートを行うフィットネス施設で働く
- 一般企業の健康支援や福利厚生の一環として活動する
実は、スポーツだけに限らず「人の体を支える仕事」として、活躍の場は年々広がっています。
ただ「筋トレが好き」だけじゃ通用しない世界
スポーツトレーナーの仕事は、「運動が得意」「筋トレが好き」といった気持ちだけでは務まりません。
選手のケガや体調の管理、リハビリ、パフォーマンスアップの指導を行うためには、正しい医学的な知識と、国家資格に裏づけされた技術が必要になります。
実際、現場で活躍している多くのトレーナーは、次のような国家資格を持っています。
▶ 柔道整復師
骨折・脱臼・打撲・捻挫といった「ケガ」に対して、整復・固定・リハビリを行う資格。
スポーツ現場での応急処置やケガの回復サポートに強い。▶ 鍼灸師(はり師・きゅう師)
筋肉のコリや疲労、慢性的な痛み、不調に対して、鍼(はり)やお灸を用いて体の回復を促す。
ケガの回復からコンディショニングまで幅広いアプローチが特長。▶ あん摩マッサージ指圧師
直接手で体をほぐして血流を促進し、痛みや不調を改善する専門家。
機材や用具が必要なく、どのような場面でも対応できるのが強み。▶ 理学療法士(PT)
病院やリハビリ施設で、手術後や病後の患者に対して動作訓練・リハビリを行う医療系国家資格。
スポーツ分野にも活躍の場が広がっている。これらの資格は、選手のサポートだけでなく、一般の方への施術や介護・福祉の分野でも活かせる一生ものの資格です。
つまり、プロのトレーナーとして活躍するには「国家資格を持っていること」が、信頼の証であり、実力の証になるのです。
- 3. スポーツトレーナーに必要な知識と資格
スポーツトレーナーには「決まった国家資格」はないって本当?
実は、「スポーツトレーナー」という職業名には、法的に定められた国家資格は存在していません。
極端に言えば、誰でも「自分はスポーツトレーナーです」と名乗ることができます。ですが、現実のスポーツ現場では「ただ名乗るだけ」では通用しません。
ケガや身体の不調、リハビリなど、「体を扱う」仕事には医学的な知識・技術・倫理観が求められます。
そのため、多くのスポーツ現場では、医療系の国家資格を持つ人が信頼され、実際に多く採用されています。「スポーツトレーナーの資格制度」ってどうなってるの?
「スポーツトレーナーになりたい」と思ったとき、まず気になるのが「どんな資格があるの?」ということですよね。
ここでは、トレーナー系の民間資格について詳しく説明していきます。🔹 NSCA-CPT
(全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
フィットネスジムやパーソナルトレーニング業界で人気の資格です。
筋力アップやダイエット、ボディメイクなど、安全で効果的なトレーニング指導ができる人材を育成します。👉 パーソナルトレーナー志望の人に人気。アメリカ発の資格で、世界的な知名度もあります。
🔹 JATI-ATI
(日本トレーニング指導者協会・上級トレーニング指導者)
日本国内で信頼されているトレーニング資格のひとつ。
筋トレやコンディショニングに関する運動プログラムの設計・実施能力を証明します。👉 「国内向け」のパーソナルトレーナー資格として評価が高いです。
🔹 健康運動指導士
健康づくりや生活習慣病の予防をサポートする、いわゆる「健康指導のプロ」です。
フィットネスクラブ・医療機関・行政(市町村の健康事業など)での活動が中心となります。👉 高齢者や運動初心者向けの安心・安全な運動指導に強みがあります。
🔹 JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
日本のスポーツトレーナー資格の中では最も本格的で、取得が難しい部類です。
アスリートのケガ予防、応急処置、リハビリサポート、パフォーマンス向上など多角的なサポートが求められます。👉 プロチームやナショナルチームなど、トップレベルの現場で活躍するための資格です。
取得には専門知識・実技・現場経験が必要で、養成講習や試験もハイレベルです。ただし…これらの資格では「医療行為」はできません!
ここが重要なポイントです。
これらの資格は、「運動指導」や「トレーニングサポート」に関しては力を発揮しますが、
たとえばこんなことはできません:- ケガをしている選手に施術する(ねんざや打撲を「施術」する)
- 鍼やお灸を使って筋肉の痛みを和らげる
- マッサージや手技で身体の不調を改善する
こういったことは、医療行為にあたるため、医療系の「国家資格」が必要になります。
もし無資格で医療行為を行うと、法律違反(違法行為)になる可能性もあります。本気でスポーツ現場で活躍したいなら…
だからこそ、ケガや不調にもしっかり対応できる医療系国家資格(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師など)の取得が、スポーツトレーナーとしてのスタートラインになります。
民間資格は、「知識や技術の証明」としては素晴らしいものです。
でも、スポーツ現場のリアルでは「ケガ人に何もできないトレーナー」では、限界があります。「選ばれるトレーナー」「現場で本当に頼られるトレーナー」になるには、医療系国家資格の取得が近道です。
トレーナーを目指す人におすすめの「医療系国家資格」
【1】柔道整復師
国家資格 / 3年制の専門学校や大学で取得可能- 打撲・ねんざ・脱臼・骨折など「ケガ」の処置に強い
- 「整復」「固定」「後療法(リハビリ)」が専門分野
- 医療機関や接骨院、スポーツ現場など幅広く活躍
スポーツ現場でケガ人を対応するには、まさにうってつけ。ケガの予防から復帰まで、トータルにサポートできます。
【2】はり師・きゅう師(鍼灸師)
国家資格 / 3年制の専門学校や大学で取得可能- 筋肉のこわばり・自律神経の乱れ・慢性疲労などに効果
- 鍼(はり)や灸(きゅう)で、体の内側からケア
- 東洋医学・現代医学、両方をベースに施術可能
選手の「なんとなく調子が悪い」に応えられる、繊細なケアが得意。
コンディショニングやメンタル面のサポートにも◎。【3】あん摩マッサージ指圧師
国家資格 / 3年制の専門学校で取得可能- 手技(あん摩・マッサージ・指圧)に特化した施術者
- 筋肉の緊張緩和・血流改善・疲労回復に効果大
- リラクゼーションから医療分野まで幅広く対応
「触ってわかる」感覚は、現場で信頼される力に。プロ選手の専属ケアでも重宝される存在です。
【4】理学療法士(PT)
国家資格 / 主に4年制大学で取得- 医療やリハビリテーション分野のプロ
- 手術後や重度のケガからの回復をサポート
- 医師との連携や医療機関での勤務が中心
医療寄りの視点で、動作改善・歩行訓練・筋力強化などを専門的に行います。
医療チームに必要不可欠な存在です。資格があると、何が違うの?
- 医療行為ができる(ケガや不調への施術が可能)
- 就職や現場で信頼されやすい
- 副業・独立も可能になる(開業する人も多数)
医療系国家資格は、「自分の技術に価値がつく」武器になります。
トレーナーに必要な「知識・技術・信頼感」
現場で活躍しているトレーナーには、3つの要素が欠かせません。
知識(人の体・ケガ・回復について)
技術(適切な施術・処置・トレーニング指導)
信頼感(資格の有無・安心感・人間力)
とくに「信頼」は、実は一番大事な要素です。
選手や監督に「この人に任せたい」と思ってもらえるには、確かな資格と経験があることが不可欠なんです。
- 4. 柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の仕事内容とちがい
柔道整復師ってどんな仕事?
✔ 一言で言うと…「ケガを治すプロ」
柔道整復師は、骨折・脱臼・ねんざ・打撲・肉ばなれなど、スポーツ中に起こるケガに対して、【整復】【固定】【リハビリ】などの専門技術を用いて回復をサポートする仕事です。
▼主な勤務先
- 接骨院・整骨院
- スポーツチームのトレーナー
- 医療機関(整形外科など)
- リハビリテーション施設
▼スポーツ現場での役割
- 捻挫をした選手の応急処置(テーピングや固定)
- ケガの状態を見極めて、プレー続行の可否を判断
- ケガから復帰するためのリハビリやトレーニング指導
「試合に出られるかどうか」**を判断できる、チームにとって非常に大切な存在です。
特に、アメリカンフットボール・ラグビー・格闘技など、身体のぶつかり合いが多い「コンタクトスポーツ」の現場では、柔道整復師の知識と技術が大きな力になります。柔道整復師免許の詳しい特徴については、下記のリンクを参考にしてください。
鍼灸師ってどんな仕事?
✔ 一言で言うと…「体のバランスを整えるプロ」
鍼灸師は、「鍼(はり)」や「灸(おきゅう)」を使ってツボや経絡に刺激を与え、【痛みの緩和】【自律神経の調整】【内臓の働きの改善】を行う仕事です。
▼ 主な勤務先
- 鍼灸院・治療院
- スポーツチームのトレーナー
- 美容・エステサロン(美容鍼)
- 医療・介護・福祉施設
▼スポーツ現場での役割
- 慢性的な腰痛や肩こりなどの改善
- 疲労回復、睡眠の質の向上などコンディショニング管理
- 自律神経を整えることで、メンタルケアにも対応可能
「明確なケガではないけど、なんとなく調子が悪い…」という選手へのサポートや、スポーツ障害(疲労の蓄積による痛みなど)に対するケアが得意分野です。
トップアスリートやオリンピック選手のように、わずかな不調がパフォーマンスに大きく関わる場面では、鍼灸の効果が強く求められています。
鍼灸師免許の詳しい特徴については、下記のリンクを参考にしてください。
あん摩マッサージ指圧師ってどんな仕事?
✔ 一言で言うと…「手でほぐす・整えるプロ」
国家資格として認められた“手技”を使い、【押す・もむ・さする】といった方法で筋肉をやわらげ、血流を改善し、身体の不調を整える仕事です。
▼主な勤務先
- 医療機関(リハビリテーション科など)
- マッサージ治療院
- スポーツ現場(ケアトレーナー)
- 福祉施設(訪問マッサージ・在宅ケアなど)
▼スポーツ現場での役割
- 筋肉のハリやコリを手技でほぐし、パフォーマンスを向上
- リハビリ中の選手に、マンツーマンでのボディケア
- 試合後の疲労回復やリラクゼーションケア
「医療マッサージ」ができる唯一の国家資格であり、選手との信頼関係を築くうえで非常に有効です。
トレーナーとして現場で多く使われている技術のひとつであり、最も多くの選手に受け入れられているのがこのあん摩マッサージ指圧師の技術と言えるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師免許の詳しい特徴については、下記のリンクを参考にしてください。
結局、どの資格を目指せばいいの?
あなたの目指すスタイルや興味によって、向いている資格は変わってきます。
簡単にまとめるとこんな感じです:あなたのタイプ 向いている資格 ケガの処置やリハビリがしたい 柔道整復師 ツボや内臓・自律神経などにアプローチしたい 鍼灸師 手技で体を整えるプロになりたい あん摩マッサージ指圧師 組み合わせれば、現場での活躍の幅が一気に広がる!
実は、この3つの資格は「組み合わせる」ことで力を発揮します。
トレーナーとして多くの選手を支えるには、幅広いアプローチが求められるからです。たとえば:
- 柔道整復師+鍼灸師 → ケガの応急処置もコンディショニングもできる
- 鍼灸師+あん摩マッサージ指圧師 → ツボ+手技で心と体のトータルケア
- 柔道整復師+あん摩マッサージ指圧師 → 急性期のケガ+ボディメンテナンスを両立
現場で選ばれるトレーナーや治療家は、複数の資格を組み合わせている人がほとんどです。
だからこそ、本気で活躍したいなら、ダブルライセンス(2つ以上の国家資格の取得)を目指すのが大きな武器になるのです。
- 5.あなたはどのタイプ?トレーナーを目指す3つの進路パターン
① スポーツトレーナーの資格のみで目指す
取得する資格例:
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NSCA-CPT(全米認定パーソナルトレーナー)
- JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会認定)
- 健康運動指導士 など
特徴:
- 民間資格のため、取得までの期間が短く費用も比較的安価
- ストレッチ・筋トレ・体力向上などのトレーニング指導が中心
- 「健康な人」を対象にしたサポートがメイン
メリット:
- すぐに現場で活動できる
- フィットネスジムやパーソナルジムでの勤務に直結
デメリット:
- ケガや痛みに対する施術(医療行為)はできない
- 国家資格者がいる現場では業務の幅が限られ、指示のもとでしか動けない
- プロチームの求人に対応できないケースがある(医療系国家資格が必須)
向いている人:
- 「まずはフィットネスの仕事がしたい」
- 「軽い運動指導からスタートしたい」
- 「短期間で資格を取りたい」
② 医療系国家資格のみで目指す(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
取得する資格例:
- 柔道整復師(ケガの処置や整復)
- 鍼灸師(コンディショニング・慢性痛・自律神経の調整)
- あん摩マッサージ指圧師(手技療法・リハビリケア)
特徴:
- 厚生労働省認定の国家資格
- 「施術」を 法的に行える
- 医療機関やチームトレーナーとしての採用実績が豊富(必須事項のケースも多い)
メリット:
- 施術行為が可能(ケガの処置・痛みへのアプローチなど)
- 国家資格としての信頼性が高く、職域が広い
- 独立開業や訪問治療も可能
デメリット:
- 取得までに3年間の専門教育が必要(学費が高め)
- トレーニングの指導法やフィジカル系の知識は別途学ぶ必要がある
向いている人:
- 「ケガや痛みのある選手を支えたい」
- 「医療的なサポートもできるトレーナーになりたい」
- 「治療と予防、どちらも学びたい」
③ スポーツトレーナー資格+医療系国家資格(ダブル資格)
取得する資格例:
柔道整復師 + NSCA-CPT
鍼灸師 + JATI-ATI
柔整師+鍼灸師(ダブル国家資格)+ JSPO-AT など
特徴:
- トレーニング指導と医療的サポートの両方が可能
- コンディショニングから治療・復帰支援まで、一人で完結できる
- チームや選手からの信頼が圧倒的に高くなる
メリット:
- あらゆる選手・あらゆる場面に対応可能
- プロや実業団レベルのチームに選ばれやすい
- 就職や開業時の選択肢が広がる
デメリット:
- 資格取得までに時間・費用・努力が必要
- 勉強量・スケジュール管理が重要
向いている人:
「現場で本格的に活躍したい」
「一流のトレーナー・治療家を目指したい」
「将来的には開業や独立も考えている」
どのルートが自分に合うの?
パターン ケガの治療 トレーニング指導 信頼度 活躍の場 スポーツトレーナーのみ × ◎ ○ フィットネス、ジム 医療系国家資格のみ ◎ △(要追加学習) ◎ 医療現場、スポーツ現場 スポーツトレーナー+
医療系国家資格◎ ◎ ◎◎ プロチーム、独立開業、あらゆる現場 ✅アドバイス
「スポーツトレーナーになる」という目標を実現するだけであれば、
以下の3つのルート、どのパターンでもトレーナーとして活動することは可能です。- スポーツトレーナー系の民間資格のみ
- 医療系国家資格のみ(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
- スポーツトレーナー資格 + 医療系国家資格のダブル取得
ただし、トレーナーとしてどの競技レベルで活躍したいかによって、必要な資格やスキルは大きく変わってきます。
💡競技レベルが上がると、求められる資格のハードルも上がる
特にプロチームやナショナルチーム(オリンピックチームなど)になると、
医療系国家資格を持っていることが前提条件になることが非常に多くなります。中でも、オリンピック代表チームでトレーナーとして活動するためには、
医療系国家資格 + JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
この“ダブルライセンス”が実質的に必須とされているのが現状です。💡チームに「1人しかいないトレーナー」としての現実
トップレベルのプロチームでは、
- アスレティックトレーナー
- コンディショニングトレーナー
- ストレングストレーナー
といった形で、複数の専門トレーナーが分業体制を取っている場合もあります。
しかし、実際は1チームに1人だけトレーナーがいるというケースが圧倒的に多いのです。その1人が、
- ケガの応急処置
- リハビリ・再発予防
- 疲労回復や体調管理
- トレーニングやストレッチの指導
といった、すべてのサポートを一手に引き受ける必要があります。
💡スペシャリストであり、オールラウンダーでもあること
トレーナーに求められるのは、
1つの分野を突き詰める専門性(スペシャリスト)と、幅広いニーズに対応できる汎用性(オールラウンダー)です。この矛盾する2つの力を両立させるために必要なのが、「資格の選び方」です。
スポーツトレーナーを本気で目指すなら、将来どんなフィールドで活躍したいかをイメージしながら、
その目標に合った戦略的な資格選びを行っていくことが大切です。
- 6.資格の組み合わせが“現場力”を高める!
スポーツトレーナーの仕事は、ただ筋トレを教えるだけでも、ケガを治すだけでもありません。
選手の体調を把握し、ケガを防ぎ、コンディションを整え、時にはプレーの可否まで判断する。
「その場で選手を支える存在」になることが求められます。そんな現場で活躍するためには、1つの資格だけではカバーしきれない場面がたくさんあります。
だからこそ、資格を「組み合わせる」ことが大切!
例えば──
- ケガに対してすぐに対応したい → 柔道整復師の知識が活きる
- 疲労や痛みを体の内側から整えたい → 鍼灸師の技術が必要
- 筋肉をほぐして可動域を広げたい → あん摩マッサージ指圧師が対応できる
どの資格にも、それぞれの強みがあります。
そして、それらを組み合わせることで、サポートできる幅が一気に広がるんです。組み合わせの例:現場でこんなふうに活かせる!
資格の組み合わせ 活かし方の例 柔道整復師 × 鍼灸師 ケガの応急処置+回復期のケアまでトータル対応! 鍼灸師 × あん摩師 慢性疲労や体調不良を、鍼と手技でしっかりケア! 柔道整復師 × あん摩師 ケガの処置+プレー後のボディケアまでサポート! 3資格フル取得(柔整+鍼灸+あん摩) まさに“現場力最強”。どんな場面にも対応できる! 現場では、「この技術だけじゃ足りない…」という状況に必ず直面します。だからこそ、組み合わせで引き出しを増やしておくことが、現場での信頼にもつながるんです。
どの資格を選ぶかで「選ばれるトレーナー」になれるかが決まる
現場の選手や監督、チームからすれば、
「困ったときに頼れる人」=「知識と技術が豊富な人」です。1つの資格を持っているだけの人より、
複数の資格を持ち、さまざまなアプローチができる人の方が、チームにとって必要な存在になります。「ケガを防ぐ」「ケガを治す」「回復を早める」「調子を整える」
すべてに対応できるオールラウンダーは、まさに現場に不可欠な存在です。とはいえ、いきなり全部は難しい…という人へ
「いきなり3つの資格はちょっとハードル高いな…」
そんな方は、まず1つ資格を取得してから、もう1つを目指すというステップでも大丈夫です。特に東京医療福祉専門学校の「ダブルスクール制度」なら、
2つの資格を効率よく取得することが可能。
実際にダブルライセンスで活躍する卒業生もたくさんいます。
- 7.資格別 × スポーツ種目別 マッチング表
スポーツ種目 柔道整復師 鍼灸師 あん摩マッサージ指圧師 サッカー ◎ ケガの応急処置・テーピング・リハビリに強い ◎疲労回復・ケガ予防のメンテナンスに活躍 ◎ 筋肉のハリを手技でほぐし、動きやすくする バスケットボール ◎ 足首の捻挫など現場対応が多い競技に相性◎ ◎ 疲労・スポーツ障害(膝・腰)へのアプローチに最適 ◎試合後のボディケアでパフォーマンス維持 ラグビー/アメフト ◎ 激しい接触によるケガ対応に必須レベル ◎ ケガ後の回復・内臓疲労へのケアにも有効 ◎ 打撲や筋肉の張りなどを手で整えるのに強い 陸上(短距離/長距離) ○ 急なケガや足の故障には対応可能 ◎ 疲労のケア・慢性的な痛みに対して特に強い ◎ ハムストリングやふくらはぎの張りのケアに最適 野球 ○ 肩・肘のケガの対応に活用 ◎ 投球後の疲労・神経系の調整に相性◎ ◎ 筋疲労ケアや可動域の回復に大きな効果あり テニス/バドミントン ○ 捻挫や突き指への応急処置に対応可能 ◎ 腱鞘炎や神経症状のケアが得意 ◎ 上半身の筋緊張を緩めて動きやすく 格闘技系(柔道・空手・総合格闘技など) ◎ 骨・関節・脱臼のケアに圧倒的に強い ○ 練習後の疲労・メンタルケアにも対応 ◎ 打撲や筋肉のケアが特に求められる競技に最適 体操/新体操/ダンス系 ○ ケガの応急対応に使えるがやや限定的 ◎ バランス調整や柔軟性の向上にも効果あり ◎ 関節可動域を広げる手技でコンディション維持 用語解説
◎ :とてもおすすめ:この資格の知識・技術が、その競技で特に強く求められます。○ :おすすめ:その競技でも活かしやすく、現場でよく使われています。
📌 どう活用するの?
- やりたいスポーツ × 資格の相性で、自分の進路をイメージ!
- 将来的にどの競技でトレーナーをやりたいか、なんとなく決まっている人は、このマッチング表をヒントに資格選びをしてみましょう。
- どれか一つに絞れないなら、資格を組み合わせることでオールラウンドに対応できるようになります!
- 8.ダブルライセンスという選択肢
ここまで読んでくれた皆さんは、「スポーツトレーナーになりたい」「選手の役に立ちたい」「ケガのケアや予防に関わりたい」そんな想いを抱いているのではないでしょうか。
その夢を、より確実に、より大きく広げていくための選択肢が──ダブルライセンス(柔道整復師+鍼灸師)です。
ダブルライセンスとは?
国家資格である柔道整復師と鍼灸師の両方の免許を持っている状態のことを、通称「ダブルライセンス」と呼びます。
※厳密にいうと、①柔道整復師、②はり師、③きゅう師の3種の国家資格なのでトリプルライセンスになります
医療系の国家資格を複数持つことで、施術の幅が一気に広がり、より多くの選手や患者さんに対応できるようになります。
なぜ柔道整復師+鍼灸師なの?
▼柔道整復師は「ケガを治すプロ」。
骨折・ねんざ・肉離れなど、急性のケガに対して、整復・固定・リハビリを行います。▼鍼灸師は「体のバランスを整えるプロ」。
慢性的な痛み、自律神経の乱れ、コンディショニングのケアに強みがあります。→つまりこの2つを合わせることで、ケガからの回復~予防・メンテナンスまでトータルに対応できるのです。
スポーツ現場での「強さ」が変わる
1人の選手を一貫してサポートできるということは、現場での信頼度が圧倒的に変わります。
特にプロやトップアスリートの世界では、「1つの資格しかないトレーナー」よりも「複数の資格を活かしてアプローチできるトレーナー」が求められる傾向が強くなっています。【実際の現場での例】
たとえば、ある高校のバスケットボール部で、あなたがチームトレーナーをしているとします。
ケース①:資格がひとつだけの場合(例:柔道整復師のみ)
選手が足首をねんざした → 対応できる
選手が「なんとなく腰が重い」 → 専門外なので難しい☞ 一部のサポートはできるが、対応できる場面が限られる
ケース②:ダブルライセンス(例:柔道整復師+鍼灸師)
選手がねんざ → 固定と処置で対応OK
腰が重い → 鍼で深部にアプローチできる☞ 状況に応じた対応ができ、選手やコーチからの信頼も高くなる
ダブルライセンスは「特別な選択」ではなく「スタンダード」へ
最近では、柔道整復師+鍼灸師のダブルライセンスを持っているトレーナーが増えてきています。
特に、プロチームやナショナルチームなど、レベルの高い現場ほど資格の数とスキルの幅が求められます。つまり、これからの時代、“資格をたくさん持っていること”=“現場で選ばれる条件”になってきているのです。
現場で必要とされるトレーナーになるために
本気でトレーナーを目指すなら、「ケガの処置もできる」「コンディション管理もできる」そんなトレーナーを目指してほしいと思います。
だからこそ私は、柔道整復師+鍼灸師というダブルライセンスを強くおすすめしています。
本校のダブルスクールライセンス取得制度(ダブルスクール制度)の詳細については、下記のリンクを参考にしてください。
- 9.なぜ東京医療福祉専門学校が選ばれているの?
ここでは、私が教壇に立つ東京医療福祉専門学校が、なぜスポーツトレーナーや治療家を目指す方に選ばれているのかを、現場の視点からご紹介します。
柔道整復師+鍼灸師を目指せる「ダブルスクール制度」
本校では、柔道整復科とはり・きゅう科の2学科に同時在籍して、ダブルライセンスを目指す「ダブルスクール制度」が用意されています。
🔸 ダブルスクールのポイント
- 最短3年、バランス重視の4年など選べるプラン
- 一部の授業・単位は重複免除されるため、時間的・経済的負担が軽減
- 授業は昼間に集中!夜間部の掛け持ちよりも、無理のない生活が可能
私自身、他校の夜間部とのダブルスクール生活を経験しましたが、スケジュールも体力も本当に大変でした。
それに比べて、本校のダブルスクール制度は、学生の負担を減らしながら2つの国家資格を取得できる仕組みが整っています。本校のダブルスクールライセンス取得制度(ダブルスクール制度)の詳細については、下記のリンクを参考にしてください。
とにかく「実技重視」。現場で活かせる力が身につく
トレーナーの現場で求められるのは、机上の知識だけではありません。
“今この場で何をすべきか”を判断し、正しく対応できる力が問われます。本校では、実技授業の比率を高め、学生一人ひとりが「自分の手でできる」「自分の判断で動ける」ように指導しています。
▼特徴的な実技授業の一例
- ケガの処置(整復・テーピング・応急対応)
- ストレッチやトレーニングの指導法
- 鍼灸施術や、手技療法の実習
- 現場さながらのロールプレイ形式の実技
本校の、はりきゅうあん摩マッサージ指圧科・はりきゅう科では3年間で1000時間以上の実技授業を行っています。この時間数は全国的にみてもトップクラスの実技時間数です。
柔道整復科では、包帯やテーピングの他にストレッチ・手技療法・トレーニング指導の実技を行っています。
どれもスポーツトレーナーとして活躍するための重要な技術になっています。「あん摩マッサージ指圧師」養成校だからこそできる手技療法教育
東京医療福祉専門学校は、全国でも数少ない「あん摩マッサージ指圧師」国家資格に対応した養成校です。
この資格では、日本古来の“手の技”による治療法を体系的に学び、西洋医学と東洋医学の両面から人のからだを整える技術と知識を習得します。本校はもともと、あん摩マッサージ指圧師の育成を目的として設立された学校です。
その背景があるからこそ、はりきゅう科や柔道整復科においても、手技療法の授業を導入。
どの学科に入学しても、「手で治す」力を身につけることができます。手技療法は、スポーツトレーナーとして現場で活躍するための基礎であり、強みにもなります。
機器に頼らず、自分の“手”で選手の状態を見極め、ケアし、回復へと導けるトレーナーになるために、本校は実技中心の教育にこだわっています。
- 10.よくある質問Q&A
ここでは、これまでに学生の皆さんからよく聞かれる質問をピックアップして、わかりやすく、正直にお答えしていきます。
「進路がまだハッキリ決まっていない」「自分に向いている道がわからない」そんな方こそ、ぜひ参考にしてみてください。Q1. スポーツトレーナーになるには、大学じゃないとダメですか?
A. いいえ、専門学校でも十分に目指せます。むしろ現場志向の方には専門学校が近道です。
大学:学士(大卒)という学位が取れる
専門学校:職業訓練に特化し、実技を重視
スポーツトレーナーとして現場で活躍するには、「どの学校を出たか」よりも「どれだけ現場で動ける力があるか」が重視されます。
本校のように国家資格の取得と実技教育に力を入れている専門学校で学べば、即戦力として現場に出ることも可能です!Q2. 国家資格って、本当に必要なんですか?
A. 必須ではありませんが、“信頼性”や“仕事の幅”が圧倒的に変わります。
スポーツ現場でケガをした選手への応急処置やリハビリは、医療系国家資格(柔道整復師・鍼灸師など)を持っていないと対応できません。
国家資格があれば:
- 接骨院・鍼灸院・医療機関などでの勤務
- チームに帯同しての医療的サポート
- 保険適用の施術が可能
など、活動の幅が大きく広がります。
プロチームやナショナルチームでは、医療系国家資格+JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)がスタンダードになりつつあります。Q3. 柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師…結局どれを選べばいいの?
A. 目指す現場や、やりたいことから選ぶのがポイントです。
あなたのタイプ 向いている資格 ケガの処置やリハビリがしたい 柔道整復師 慢性的な痛み・体調不良・スポーツ障害をケアしたい 鍼灸師 手技で全身を整える施術がしたい あん摩マッサージ指圧師 ▶ 迷っている方には「ダブルライセンス」もおすすめ!
複数の国家資格を組み合わせることで、対応できる症例や働けるフィールドが一気に広がります。本校のダブルスクールライセンス取得制度(ダブルスクール制度)の詳細については、下記のリンクを参考にしてください。
Q4. スポーツトレーナー系の資格(NSCA・JATI・ATなど)は絶対必要ですか?
A. 絶対ではありませんが、取得できるなら取得した方が有利です。
これらの資格がなくても、スポーツトレーナーとして活動することは可能です。
ただし、学んだ知識を客観的に証明するという意味で、民間資格の取得には大きな価値があります。特にJSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)は、ナショナルチーム・オリンピックチームではほぼ必須とされています。
将来的にそのレベルを目指すのであれば、国家資格と併せてAT資格取得も視野に入れるのが理想的です。Q5. プロチームやナショナルチームに就職することはできますか?
A. はい、可能です。ただし「卒業してすぐ」は現実的に難しいのが実情です。
プロやナショナルチームで活動するトレーナーには、非常に高い専門知識・技術・経験が求められます。
そのため、卒業してすぐにそのようなチームで活動するケースはごくわずかです。最近では、
「接骨院・鍼灸院などで経験を積みながら、所属先の業務の一部としてトレーナー活動を行う」
といった働き方も増えています。
現場で経験を重ね、段階的にキャリアアップしていくのが現実的なアプローチです。
Q6. どんな人が向いていますか?
A. 「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば、誰でもチャレンジできます。
たとえば:
- スポーツが好き
- ケガや不調で苦しんでいる人を支えたい
- 手に職をつけたい
- だれかに「大丈夫」と言ってあげられる人になりたい
専門的な知識や技術は、あとからしっかり身につきます。
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- 11.まとめ|「資格」と「進路」があなたの夢を本気にする